Python

python入門 変数とは?宣言の方法から名前の付け方まで詳しく解説します。

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こんにちは。前回まではpythonの開発環境を構築し、プログラミングを始める準備を解説しました。
関連記事:PyCharmでPythonの開発環境を構築
今回からは実際にpythonでおこなうプログラムの基本を初心者の方にも分かりやすく順を追って解説してきます。まずはプログラミングの基本中の基本、変数について解説してきます。pythonに限らず変数とはプログラミングで一番の基礎となります。どのようなプログラミング言語でも必ず出てくるのでしっかりと理解しておきましょう。

変数とは

変数とは?簡単にいうと「数字」や「文字列」を入れておくことのできる、ハコやラベルのようなものです。
ハコやラベルというと、分かりやすいようで、分かりにくいかもしれません・・・
もう少し皆さんに伝わりやすい概念でいえば、中学生の数学で習った「x」や「y」と言ったものと全く同じです。
「x=5」「x=2」「x=3.14」などxには様々な数字が代入されます。このようなxにあたるのが変数です。

pythonで変数を宣言してみよう

では、概念を簡単に説明したところで、実際に変数を宣言してみましょう。
プログラムの箇所はコピペ出来るようになっていますので、実際に実行しながら進めて下さい。

x = 5

変数の宣言はとても簡単です。「変数 = 値」という形で宣言できます。変数は値を入れるだけでは、何も起きませんので出力もしてみましょう。

x = 5
print(x)
プログラム結果
>>5

「5」と出力されたと思います。「print」とは画面に出力する関数です。ここではあまり気にしないでください。変数には数字だけではなく、文字も入れることが出来ます。

moji = "こんにちは"
print(moji)
プログラム結果
>>こんにちは!

今度は「こんにちは」と出力されました。ここで重要なの「”」です。特定の文字列を変数に入れたい場合は「”」で文字を括って下さい。(「’」でも大丈夫です。)理由は簡単です。「”」で括ってあげなければ変数として見なされるからです。例えば

moji = こんにちは
print(moji)
プログラム結果
>>SyntaxError: invalid character in identifier

上記のように「こんにちは!」を「”」で括ってあげないと「SyntaxError: invalid character in identifier」というエラーが出てしまいます。
これは「moji」という変数は、「こんにちは」という変数だ。いう意味になってしまします。「こんにちは」を「”」で括ることで「moji」という変数は「こんにちは」という文字列だ。と宣言することが出来ます。

pythonにおける変数の宣言ルール

pythonでは変数の宣言に下記のようなルールがあります。

  • 使用できる文字はアルファベット(a~z、A~Z)、数字(0~9)アンダーバー(_)、ひらがな・漢字(python3以降)
  • 1文字目に数値(0~9)は使用できない
  • 1文字目にアンダーバーは使用できるが特別な用途で使用されているケースが多いので通常は使用しない方がいい
  • 大文字と小文字は区別される
  • 予約語は使用できない

上記のルールに従うと、

x1 = “こんにちは” ⇒OK
1x = “こんにちは” ⇒NG
x_y = “こんにちは” ⇒OK
こんにちは = “こんにちは” ⇒OK(ただし、非推奨)

になります。python3以降では変数は日本語でもOKですが、他の言語では使えなかったりするので、おすすめは出来ません。

予約語とは

予約語とはプログラム上で予め使用することが決まっている文字列です。具体的には下記の文字列になります。

‘False’, ‘None’, ‘True’, ‘and’, ‘as’, ‘assert’, ‘async’, ‘await’, ‘break’,
‘class’, ‘continue’, ‘def’, ‘del’, ‘elif’, ‘else’, ‘except’, ‘finally’, ‘for’,
‘from’, ‘global’, ‘if’, ‘import’, ‘in’, ‘is’, ‘lambda’, ‘nonlocal’, ‘not’,
‘or’, ‘pass’, ‘raise’, ‘return’, ‘try’, ‘while’, ‘with’, ‘yield’

これらの文字は予約語ですので変数には使えません。要するに「プログラム上で使うことが決まっているので、変数として使われると混乱するので使用は禁止しますね」。その他関数やクラスで使う文字列も変数としては使えません。
上記の例では「print」になります。

print = "こんにちは"
print(t)

のようにすると「’str’ object is not callable」とエラーになります。

賢い変数の名前の付け方は?

変数は最低限ルールさえ守っていれば付け方はなんでもいいのですが、適当につけていくと、どれがどの変数なのかすぐ分からないようになってきます。ですので変数の付け方としては

  1. 後で自分が見てわかるようにする
  2. 他人が見ても分かるようにする

を心がけていれば問題ないでしょう。実際に下記の例を見てみましょう。

k = "株式会社FROMATION"
kaisha = "株式会社FROMATION"
kaishamei = "株式会社FROMATION"
kaisha_mei = "株式会社FROMATION"
company_name = "株式会社FROMATION"

上記はどの変数の宣言の仕方でもエラーは出ませんが下の変数ほど誰が見ても理解できるような変数名になっています。
プログラムが大きくなればなるほど、変数名は重要になるので、普段から分かりやすい名前を付けるように心がけておくと良いでしょう。
変数の付け方に困ったらこういったサイトもあるので、参考にして下さい。
codic(ネーミング辞書)

変数は基本中の基本

いかがでしたでしょうか。今回はpythonの変数の定義のし仕方、宣言方法、代入方法と変数の名前の付け方を初心者の方にも分かりやすく解説しました。変数のどんなプログラムにも使用される一番基本的な概念です。基本をしっかりと押さえておきましょう。変数にはほかにも「int」「str」と言った、「型」の概念もありますが、今回はここまでにしておきます。

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